source: gigazine
脳に微弱な直流電流を通し脳神経に刺激を与えることで、片頭痛を緩和し、記憶力や注意力をアップさせる効果を期待できる療法「transcranial direct-current stimulation(tDCS)」の研究が進められています。
Can you supercharge your brain? | Mosaic
http://mosaicscience.com/story/can-you-supercharge-your-brain
1980年代以降、脳に電磁石を近づけ磁場に変化を与えることで微弱電流を発生させ脳神経細胞を興奮させる経頭蓋磁気刺激法(TMS)という手法が片頭痛やうつ病に効果を有するとして研究が盛んに進められてきました。このTMSに似た手法として、脳に2mA以下の弱い直流電流を加えることで、鎮痛剤では解消できない痛みを除去できるとしてtDCSが近年、研究開発されています。
tDCSはドイツのゲッティンゲン大学のミハエル・ニッチェ博士とウォルター・パウルス博士の研究成果によって大きく注目されることになりました。これは、tDCSが痛みを除去したりやうつ病の症状を緩和したりするという対症療法としての役割だけでなく、「健康な人の脳の機能を向上させることができる」という可能性があることが示されたためです。具体的には、tDCSの処置を受けた人は、学習するスピードが早まったり記憶力が高まったりするという効果が見られたとのこと。(後略)