source:  zoolbox.net  /  wired.jp 実際に人が見ている文字を、脳をスキャンすることで、何を見ているのかを解読するという実験に、オランダにあるラドバウド大学ナイメーヘン校の研究チームが成功した。 被験者をfMRIスキャンにか...

13:04 by aceartacademy
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実際に人が見ている文字を、脳をスキャンすることで、何を見ているのかを解読するという実験に、オランダにあるラドバウド大学ナイメーヘン校の研究チームが成功した。

被験者をfMRIスキャンにかけた状態で、画面にぱっと現れるBRAINSという文字を異なる筆跡で見せた。fMRIのモニターではしっかりとBRAINSと確認できた。



オランダにあるラドバウド大学ナイメーヘン校の研究チームが、被験者の脳内の知覚情報を「解読」することに成功した。

形状認識とアルゴリズムのトレーニングを組み合わせ、人間が文字を見たときに生じる機能的磁気共鳴画像(fMRI)の信号の変化を理解するよう、アルゴリズムに学習させる方法を用いたものだ。

「これは知覚を解読しているといっていい」と、『Neuroimage』誌に近く発表される研究の共著者であるマルセル・ファン・ヘルフェンは述べている。

今回用いられた手法は、視覚刺激を後頭葉においてとらえるというもの。後頭葉は、脳の後部にある視覚処理の中枢であり、この場所と網膜における情報は1対1の対応関係を保つ。

「視覚空間におけるピクセル(画素)は、皮質においても同じようにマッピングされる」と、ファン・ヘルフェン氏はWired UKの取材に対して述べた。簡単にいうと、網膜上のピクセルは、後頭葉においても同じ相対的位置を占めるということだ。

研究では、被験者をfMRIスキャンにかけた状態で、画面にぱっと現れる一連の文字を見せた。筆跡がいろいろに異なる手書きの文字「B」「R」「A」「I」「N」「S」を表示し、それを見たときの後頭葉の反応をfMRIによってモニターした。

視覚刺激に対する後頭葉のヴォクセル(voxel:2次元画像を構成するピクセルに対して、3次元画像を構成する微小立方体の名称)の反応を観察することで、研究チームは、被験者が見た形状を認識するよう、アルゴリズムに学習させることに成功した。

(後略)