source: himasoku
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚に続く第六感は、量の大小を感じる「量」覚なのだろうか? 蘭ユトレヒト大学のベンジャミン・ハービー博士らが、認識する量の大小によって働く脳の部位が違うことを証明した。脳科学者たちが長年追い求めてきた「量」の脳地図を完成させたのだ。
脳のどの部位がどの情報を処理しているかを表す「地図」は五感それぞれに特有のものがある。「量」も同じく地図にできると考えられてきたが、長年にわたりその手掛かりはつかめずにいた。ハービー博士らが9月6日に米科学誌「Science」で発表した研究では、被験者にさまざまなパターンのドットを見せ、そのときの脳の活動をfMRIで観察した。
その結果、小さい量と大きい量は脳の別の部位で処理されていることが判明。また、記号としての数字の認識は、数字の形や単語の認識から派生しているのに対し、量の認識は視覚処理から派生しており、数字と量の認識ははっきりと分かれていることも分かった。
今回明らかになった地図を生かして、脳が数や量を処理する際に神経がどう働いているのか、さらに理解が進むと期待される。また、五感に加え量の地図が完成したことで、さらに高度な認知機能にも地図ができる可能性があるという。
その結果、小さい量と大きい量は脳の別の部位で処理されていることが判明。また、記号としての数字の認識は、数字の形や単語の認識から派生しているのに対し、量の認識は視覚処理から派生しており、数字と量の認識ははっきりと分かれていることも分かった。
今回明らかになった地図を生かして、脳が数や量を処理する際に神経がどう働いているのか、さらに理解が進むと期待される。また、五感に加え量の地図が完成したことで、さらに高度な認知機能にも地図ができる可能性があるという。