酒飲みの夢が叶いつつある。ロンドン王立カレッジのデヴィッド・ナット教授は、酔う症状のでないアルコール開発が成功しつつあることを発表した。
ナット教授によれば、この物質を摂取することによって、アルコールを飲んだときと同じような感覚を得ることが出来るが、それに伴う症状はでないことになっている。さらに、解除薬を服用すれば、一瞬で感覚から醒めることができる。それゆえ、ゆっくりと休んだあと、運転や仕事を続けることが出来る。
ただ、この事業への投資があつまっておらず、酒造会社の利益にはならないことも確かだ。
Alcohol without the hangover? It's closer than you think | David Nutt | Comment is free | The Guardian
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/nov/11/alcohol-benefits-no-dangers-closer-think
安全に酔っ払うことができる「二日酔いにならないお酒」を開発しているのはEdmond J. Safra神経精神薬理学の教授であり、インペリアル・カレッジ・ロンドンの神経精神薬理ユニットの校長であるデビッド·ナット氏。例えば、パーティで好きなだけ飲んで酔っ払っても、翌日の二日酔いの心配は無用。また解毒剤を飲めばしらふに戻ることができ、車を運転して帰宅できる飲料とのことです。
(中略)
「二日酔いにならないお酒」のアイデアは、まるでSFのように感じられますが、現代神経科学によって可能になるとのこと。アルコールを摂取すると、精神安定作用を持つ神経伝達物質である「ガンマアミノ酪酸(Gaba)」に作用し、飲んだ人をリラックスさせます。従って、Gaba機能に作用して擬似的な「酔い」を感じさせる薬を作り出すことで、安全なアルコールの代用品を作ることができるとのこと。理論上では、アルコールの不要な効果(攻撃性・常習性・二日酔い)を取り除くことも可能。
ナット氏は、このアイデアに対して出資を募集しており、すでに有効な可能性のある成分を5種類確認しています。出資が集まれば次にテストを行い、最終的には数種類のフレーバーを用意してカクテルのような形をとる予定。また、5つの内1つの成分を自分で使用してみたところ、1時間ほど眠気を感じ、アルコールのようにリラックスできたとのこと。ナット氏は、この開発が成功すれば、アルコールだけでなく、Gaba機能に作用する他のドラッグでも代替品を製造できる可能性があるとのことです。