source:  karapaia  /  afpbb.com オバマ大統領主導の元、米国防高等研究計画局(DARPA)が計画を進めている「BRAIN」プロジェクトのヴェールがついに剥がされるときが来たようだ。 この計画は1憶回復装置の開発を目的としたもの...

7:23 by aceartacademy
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オバマ大統領主導の元、米国防高等研究計画局(DARPA)が計画を進めている「BRAIN」プロジェクトのヴェールがついに剥がされるときが来たようだ。

この計画は1憶回復装置の開発を目的としたもので、1億ドル(約100億円)の予算が投じられ、4年計画で行われている。ついに完成の時が近いようで、あと数か月以内に米軍の極秘研究チームが脳に埋め込み失われた記憶を回復させる装置に関しての発表を行うという。

これまで、この種の研究は行われたことがなく、人が人の脳を操作してよいのかという倫理的問題はまだ解決されていない。だが、全米で30万人もいる、戦争で負った脳障害により家族の顔も思い出せない兵士や、アルツハイマー病の患者にとっては救いとなるとしてこの研究を支持する声も多い。

  DARPAのプログラムマネジャー、ジャスティン・サンチェスによると、海馬と直接的に相互作用する人工神経装置を脳に埋め込むことで、陳述記憶を回復させることができるそうだ。この人工神経装置は脳に電気パルスを送り込むことで脳の働きを支援する。これまで、動物を使った実験では、短期間のワーキングメモリの拡張に成功しているという。

陳述記憶を復元する為、科学者らは個々の記憶の正確なパターンを知っている必要がある。陳述記憶は人や出来事、事実、数字などの記憶で、これまで、記憶が失われた後で回復した研究事例はない。

そしてやはり壁となってくるのが倫理的な問題だ。急激な記憶の変化は、自分自身のアイデンティティを見失いかねない。これは新たなるリスクとなる。

また、特定の記憶を復元できるということは、特定の記憶を消去できる可能性も秘めている。更には、全く身に覚えのない記憶を上書きされてしまったら、権力者によって都合のいい兵士が生み出されてしまうかもしれない。

 様々な問題をはらんだ記憶回復装置だが、サンチェスは、今後数か月以内に正式に発表される見通しを示した。「わが国で最も優秀な科学者らが集まりこのプロジェクトに携わっている。期待して待っていてほしい。多くの刺激的なことが極めて近い将来発表されるだろう」と今週、米テキサス大学の脳健康センターが米ワシントンD.C.で開催した会議でそう述べた。






失われた記憶の回復機能を持ちうる脳への埋め込み装置について、米軍の極秘研究チームが今後数か月以内に発表を行う──。

バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が1億ドル(約100億円)の予算を投じる脳機能に関する研究「BRAIN」の一環として、米国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、DARPA)は現在、記憶回復装置の構築を目的とした4年計画を進めている。

この種の研究は今まで一度も行われたことがなく、また負傷兵の治療や高齢化した脳への対処として人の脳を操作して良いのかという倫理的な問題も未解決のままだ。しかしその一方で、全米500万人のアルツハイマー病患者やイラクやアフガニスタンでの戦争で脳に外傷を負った米軍兵士30万人に利益をもたらすものと支持する声もある。

「軍務中に負傷して家族を思い出せなくなった人に、その機能を取り戻してあげることができれば」と、DARPAのプログラムマネジャー、ジャスティン・サンチェス(Justin Sanchez)氏は今週、米テキサス大学(University of Texas)脳健康センター(Center for Brain Health)が米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開催した会議で語った。

「海馬と直接的に相互作用する人工神経装置を開発し、陳述記憶を回復させることができると考えている」(サンチェス氏)

陳述記憶は人や出来事、事実、数字などの記憶で、これまでのところ、一度失われた後で回復した研究事例は存在しない。

現在の進展についてサンチェス氏は、今後数か月以内に正式に発表される見通しを示し、「わが国で最も優秀な科学者らが集まりこのプロジェクトに携わっている。期待して待っていてほしい。多くの刺激的なことが極めて近い将来発表されるだろう」と述べた。