source:  wired.jp 人の顔から感情を読み取る「Google Glass」用アプリ。この技術を使うと、痛がる人の表情が本当かウソかを85%の精度で見破れるという研究結果が発表された。人間は、たとえ訓練してもかなわないという。 Emotient...

7:17 by aceartacademy
source: wired.jp






人の顔から感情を読み取る「Google Glass」用アプリ。この技術を使うと、痛がる人の表情が本当かウソかを85%の精度で見破れるという研究結果が発表された。人間は、たとえ訓練してもかなわないという。

Emotient社は先ごろ、セールス担当者が顧客の感情を読み取る手がかりになるという触れ込みのグーグル・グラス用アプリのベータ版を発表した(2014年3月、800万ドルの資金調達に成功している。

彼らが考案した手法は、本物と偽物の表情では、関与する脳の経路が異なるという考えに基づいている。本物の表情は、脳幹と脊髄によってほとんど反射的に生成される。一方、偽の表情は、より意識的な思考を必要とし、大脳皮質の運動計画領域が関与している。その結果生まれる微妙な違いを、「コンピューターの目」なら認識できるのというのだ。(中略)

FACSでは顔の表情を、鼻にシワを寄せる、目を細める、眉尻を下げるなどの部分的な動作に分解することによって、解剖学的に可能なほぼすべての表情を記述する。それぞれの動作が、特定の筋肉や筋肉群に関連していることに基づいている。FACSは現在では、空港等で米運輸保安局(TSA)が行う所持品検査時や、キャラクターによりリアルな表情を持たせたいアニメーション制作時などに、幅広く用いられている。(中略)

開発したコンピューターシステムでは、正答率が85%に達したと研究チームは報告している。一方研究チームは、人間で同じ問題をテストするため、別の被験者170名に映像を見せ、本物と偽物の表情を判別させた。結果は惨憺たるもので、「練習」をしても結果はさほど向上しなかった。答えを知ったうえで本物と偽物の映像24組を見たあとも、被験者の正答率は55%前後にしかならなかったのだ。偶然よりは高い確率だが、誤差の範囲程度だ。(後略)