source: wired.jp
ナイロンでつくられ、熱で収縮する人工の筋肉が開発された。人間の筋肉の100倍もの重量を持ち上げることができるという。
超強力な人工筋肉? そんなもの釣り糸があればいい。そのことを証明する研究が、「Science」で発表された。テキサス大学ダラス校の研究者たちが中心となって行われたものだ。科学者たちはシンプルなナイロンの糸をよじることで、同じ長さの人間の筋肉に対して100倍もの重量を持ち上げることのできる筋肉へと変えることができることを実証している。
しかし、どうすればこのような人工筋肉が得られるのか? 原則はシンプルだ。糸を回転させて(もし丈夫なポリマー繊維でできているならば)、コイルのようにもう巻けなくなるようにする(コイリング:電話のコードのようになる)。研究者たちが説明しているように、この極度の巻きによって、この糸は筋肉のように機能して、人間の筋肉の100倍もの重量に耐えられる。さらに、天然の筋肉が約20%しか収縮することができないのと比較すると、この人工筋肉は約50%も収縮することができる。(後略)